キャッシュレスのレジ

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こんにちは。フォルダです。

当社は本当に小さな組織で、少人数で仕事をしているのですが、ここに来て複数案件が同時に進行しています。

当社の社是は、「働きやすいシフトで潜在能力を活用」というところにあります。そんなこともあって、フルタイムワーカーは今のところいません。ヘルスケア事業(ストレスチェック)は案件ごとに期間的に専門家が稼働。他も小案件をその都度こなしていくというスタイルです。

ここにきて、IT事業のウェブ制作部門に案件がいくつも持ち込まれてきています。お客様のところに出向いてミーティングを行い、ということも増えてきました。制作部門も人数や働く時間に限りがありますので、バランスを取りながらなんとか進めている状況です。

先日も、遅くまでお客様と打ち合わせでした。お腹も空いたので、帰りに「こなこな」さんに寄ってお好み焼きを食べながら打ち合わせの内容を確認しながらミーティングです。初めて行ったのですが、ふわふわなお好み焼きや、極太麺な焼きそばがなかなか美味しく、創業フェアのそばめしも美味しかったです。

で、我々が興味を示したのが、レジでした。リクルート社のAirレジを採用していて、お店にはiPadレジが置かれていました。

案件のひとつに、学術集会での受付業務というのがあります。そこに、キャッシュレスを導入できないかという話で、Airレジも候補のひとつとして考えています。

お店の方の話では、「操作がスマホと同じなので、すごくわかりやすく、使いやすい」とのことでした。「こなこな」さんも私たちと同じく、ダイバシティ雇用を行っており、障害者就労支援A型事業所です。

何らかの障害(社会的障壁)を持っている従業員がメインで働いています。そんな彼らにとってもAirレジは使いやすいとのことでした。

普通のレジスター装置は、商品設定キーを押すかテンキーで数字を入力して、というような操作ですが、キーに意味がよくわからない英語2文字が書かれていたり、ちょっとした操作手順の違いでこんがらがったりすることがあります。と言いますか、私もだいぶ前の話ですが、数年間書店で働いていた時に、こういう普通のレジでした。操作を間違えると、とりあえずお客様を待たせるわけにはいきませんので、よくわからないままに一旦そこで会計を終了させ、手が空いた時間に間違えた操作を取り消す作業を行ったり、定められた手順以外のイレギュラーなレジ操作がよくわからなかったり、ということがありました。

Airレジをはじめとする、タブレットレジは、見るからにインターフェイスがわかりやすく、スマホのタッチ操作ができれば、見てわかる仕組みになっています。こういうことは、障害の有無問わずに大切なことです。

学術集会での受付業務というのは、基本的に事前申し込みが多いので、チェックインと資料等をお渡しする作業が中心になります。一方で申込期間に間に合わず、当日支払いという参加者も多くいます。巨大な学会であれば別ですが、中小規模だと私が知る限り、ほぼ現金決済です。クレジットカードリーダーなど置いてある学会は見たことがありません。そんなわけで、受付係になると、数千円の勘定を行わなければならず、結構緊張する係です。となると、大量の千円札のおつりも必要になるので、受付付近は現金が行き交い、その日の学会が終了した後に何十万円の会計を突き合わせるまで、気が抜けません。

参加者も参加者で、今の時代ですから、クレジットカードで払ってポイントをもらいたいとか、現金はなるべく使いたくないというようなニーズがあると思います。現に、書籍販売コーナーでは専門書を数冊買うと1万円を超えるので、送料無料扱いも含めてカードで購入する方が多いように思います。

ただ、今までは機材(カードリーダー等)を用意したり、決済手数料が結構したりという課題があり、中小規模の学会や研修では、キャッシュレス化がほぼ進んでいなかったのが現状です。

クレジットカードやICカード、QRコード決済などが使えればいいなというニーズは結構多いとは思うのですが、学術団体で年に1回程度の学会のために代理店になるようなことはできなくはないですが難しいと思われます。

そこで、当社が考えているのが、当社が受付業務を代行することで、そのようなご心配をクリアできればということです。もちろん、必要な経費(当日の人件費やキャッシュレス決済手数料等)はかかりますが、キャッシュレスにより確実な収受が明確な流れで行われることや、参加者の方々のニーズに応えることなどメリットは大きいと思います。

もうひとつ、学会自体が新しい雇用を生むということです。

もちろん、中小規模の学会では会員の有志が休日返上でボランティアにて運営に参加することでコスト削減につなげていたりすることは否めません。それはそれで、会員同士の交流につながったり、メリットも大きいと思いますが、もし彼らが普通に普段業務として働いていたら、すごい金額の時給に相当します。そこまでしても、会場費等で「儲け」は出にくいのが学会の宿命なのかもしれませんが、ある程度大きな予算の中で動いているのも事実です。

そこに、ポテンシャルはあるのに社会的障壁がある当事者の方々がパートタイムであっても雇用され、仕事としての経験を積める場であったら、いかがなものでしょう。

学会自体の社会貢献活動にもなり、当事者の方々も新たな自分に挑戦できたり発見したりという場にもなるのです。

そうやって、お金と経験の場をシェアしていくことが、たった1~2日のことかもしれませんが、次のダイバシティ雇用につながっていくのです。

当社は、そういった発想の転換で世の中という小さな水たまりに小石を投げ続け、やがてそれが大きな波になって世の中を変えていくことを目指しています。


こなこな
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